今日はチェーホフ全集の清掃をしています。比較的保管状態が良かったようで、本体のヤケやシミは少なくきれいなのですが、函と本体のビニールカバーはそれなりに汚れているので、磨いてあげることにします。

70年代の本にはビニールカバーが多く見られますが、経年変化で縮む・割れる、ヨゴレが裏表両方に汚れが付く、などなどで、店主はあまり好きな装丁ではありません。ヨゴレが浸み込まず拭きとれるところは良いのですが。

カバーを外して、ヨゴレを拭きます。急いで力むと、切ったり割ったりするので気を付けましょう。基本中性洗剤薄めたものでいけますが、しつこいヨゴレはアルコールも使います。

まだ少しくすんでますが、だいぶきれいになりました。

本体も同様に磨いて、小口にブラシ掛け(一部やすりでミガき)してあげましょう。小口にブラシをかけて埃を飛ばしてあげるだけでも、だいぶんカビ臭さが軽減しますよ。

ヨレ気味の帯は見栄えが悪いので、折って本体に挟んで、値札をつけて、作業終了です。

ヨゴレがひどい本が、清掃して綺麗になるとちょっとした達成感があります。掃除してもどうにもならない事も多いですが・・・