クリスマスの短編といえば、チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」が一番有名ですが、ディケンズはそれ以外にも多数クリスマスを題材にした小説を書いています。
のちに「クリスマス・ストーリーズ」として20編を1冊にまとめられました。いくつかの作品は初出時は他の作家との合作でしたが、まとめるにあたりディケンズ以外の作家の文章は削除されました。(版権の関係だったのでしょうか)
本書はこのうちの3編、「柊屋」「英国人捕虜の危険」「幽霊屋敷」が収録されています。合作の一部が削除された関係上、少し読みにくい部分もありますが、珍しい一冊となっています。
「チャールズ・ディケンズの『クリスマス・ストーリーズ』」
チャールズ・ディケンズ/篠田昭夫訳