カフカの断章のような、1、2頁ほどしかない長さの奇妙でシュールな笑いを催すショートショートが149本。

バリー・ユアグロー/柴田元幸訳「一人の男が飛行機から飛び降りる」は、他の作家ならもっと長い一篇に仕立てそうな着想を、スケッチのごとく簡潔にまとめてあり、人によって合う・合わないは少しありそうですが、ヘンテコながら読み易い作品です。

バリー・ユアグローは南アフリカ出身、アメリカ在住の作家。本書は、原著「A man jumps out of an airplane」と「Wearing Dad’s head」の合本版なため、お得な一冊となっています。

短編集とは言え、作品目次が2段組ってなかなかないですよね・・・