ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始してから早くも4か月が経過しようとしています。幸いにも実際に戦争に従事したことのない店主は、報道から現地状況をおぼろげに推測することしかできません。
マーガレット・マクミランは現在トロント大学教授で、国際関係史が専門分野。本著はBBCのラジオ講義「リース・レクチャー」で行った、戦争をテーマとした一連の講義をまとめたものです。
時間と空間を縦横無尽に飛び交いながら、さまざまな人びとの戦争に関わる具体的なエピソードをひきつつ、戦争と個人・社会の多様な関係を描き出しています。
まとまった結論があるわけではありませんが、読む人に新たな視点や示唆を与えてくれる一冊です。
ところどころ訳文(と校閲?)が気になるのが唯一の難点でしょうか。改訂版がでるといいのですけどね。