マグレブ。アラビア語で「日が没すること、没するところ」を原義とする語で、「西方」を意味し、地域としては主にアルジェリア、モロッコ、チュニジアの北西アフリカ諸国を指します。

アラビアの侵入とフランス植民地政策に晒された、このマグレブに息づく作家の代表作を集めたという、非常にマニアックな叢書<エル・アトラス>の1冊が、この「部族の誇り」で、アルジェリア独立後、近代化に晒された辺境の村の物語が綴られています。

出版当時、アルジェリアのガルシア・マルケスとも称されたというミムニの代表作、じっくりと読んでみたい一冊です。