冷戦時代、西と東の諸国はきっと今よりずっと真剣に諜報活動を文字通り体を張り命懸けで行っていたことでしょう。現地に赴くことなくネット越しに攻撃ができてしまう現代から見れば、不器用で泥臭い限りですが、だからこそドラマがそこに生まれます。

昨年末に亡くなられた、ジョン・ル・カレの出世作。

「寒い国から帰ってきたスパイ」 宇野利泰訳