未だ白人が人口の過半を占めるとはいえ、アメリカにはその自由・経済・環境、その他さまざまなあこがれから世界中の人々が集まる、世界でも例を見ない、いわゆる人種の坩堝でもあります。

インド系作家バーラティ・ムーカジの短篇集「ミドルマン」(1988)の主人公の出自は、メキシコ、フィリピン、ベトナム、インド、トリニダードトバゴ、と様々ですが、皆エネルギッシュに、したたかにアメリカを生き抜いています。

「ミドルマン」バーラティ・ムーカジ/遠藤晶子訳