タイトル一見しただけで、これはブリティッシュな皮肉とユーモアな一冊に違いない、と思うわけですが(実際そうなのですが)、これが注を読んでもまだ笑いどころがわからないところが結構あるというもどかしさ。なかなかにマニアックな一冊です。

英語のスピーチでジョークがわからないときの感覚を、翻訳書であじわえますよ。

ちなみに見返しの著者献本サインに篠田一士さんの名前がありまして、これはやはりラテンアメリカ文学の翻訳で有名な篠田さんだよなあ、と思ったり。調べたところ、訳者の小池さんは篠田さんと同じく東京都立大の英文学の教授のようなので、多分あっているでしょう。

「英国紳士」ダグラス・サザランド/小池滋訳