先日お客さんから濱口監督の「ドライブ・マイ・カー」、チェーホフが効果的に使われていて、映画もとても良かったですよという話を聞きました。

ちょうど在庫にあった村上春樹の短篇集「女のいない男たち」と、新潮文庫の「ワーニャ伯父さん」を読んで、短篇のなかの主人公の印象と主演の西島秀俊のイメージがつながらず、より映画への興味が増しました。

調べると賞を取ったおかげか、まだ桜木町で上映していて、ちょうどお休みがファーストデイで割引になることもあり、久々に邦画を見てきました。

じんわりと余韻の残る、すごくいい映画でした。素直に感動してしまいました。チェーホフを読んでから観に行ってよかった、と思いました。「女のいない~」の収録の別の短編も本編中で重要な形で引用されていますが、村上春樹の短編集の方はむしろ見た後に読んで比較した方が楽しめる気がします。

アカデミー賞、ノミネートされるといいですね。