バラードの小説ではよく極限状況に登場人物たちが置かれるのですが、まさか(すべてではないにせよ)実体験ベースの記述だったとは。

店主は基本作者のバックグラウンドと小説はあまり関連付けずに読むほうですが、読了後思わず手元にある小説をあちこち再読してしまいました。バラードの小説群の印象を一変させる一冊でした。

「人生の奇跡:J・G・バラード自伝」J・G・バラード/柳下毅一郎訳