先日、同じビルの一つ上の階のミワさんから、「ぜひ読んで感想聞かせて!!」と手渡されたのが「ドコカの国にようこそ!」(作・画:大海赫)
表紙からしてただものではない感に溢れる一冊でした。
中身は表紙の印象の更に上をいって、不穏な気配と予想を裏切り続ける不条理な展開に満ちており、血も暴力もないのに(暴力は少しあるかな?)ダークでノワールな世界観にドキドキしながらページをめくることに。
この本と子供時代に出会えなかったのが本当に残念です。子供のころに読んだなら、自分がどんな感想を持ったのかを知りたかった。
余りの衝撃にネットサーチしたところ、「ビビを見た!」が代表作だというのでこちらも購入。
これまた童話仕立てながら内容はてんこ盛りで、「ドコカの国にようこそ!」に比べると少し筋道だっていますが、安易な展開の予想を裏切る一冊です。大人の目線で読むと様々な解釈ができてしまうのですが、こちらもそういう頭でっかちな読み方ではない読みができる年齢で一度出逢ってみたかった。
「ビビを見た!」復刻版には、よしもとばなな・大海赫本人による解説が追加されていますよ。
もう何度か読みたいので、店頭に並ぶのは少し先かも、です。