世界で一番売れた本が聖書なのは有名ですが、第二位は毛沢東語録だと言われているそうで。十六世紀までさかのぼり、ベストセラーの変遷を書物・読者・作家の視点をメインに、編集者や、映画化、文学賞の影響など様々な要素を考察していきます。

といっても、ドン・キホーテからミレニアムまで、トリビアを間に挟みつつ、読者の素朴な疑問の数々に答えていく(ゴーストライターや、盗作にあてられた章もあります)ので、それぞれ作品を読んでいなくても楽しめる一冊になっています。