休日に店主も読み進めております。短編だからということもあるでしょうが、主人公のフィデルマが、安易に恋愛模様や美人特権(むしろ時に若い女性であることがデメリットになる)に走らず、あくまで知的に問題を解決していくのが痛快です。中世アイルランドの風俗の描き方も、上手に説明をはさみつつ情景が目に浮かぶよう。

未訳の短編はまだまだあるようですが、長編・短編とも翻訳ペースが落ちているようなのは少し残念です。短編集の5冊目が早く出るといいのですが。