2月末にお得意様のHさんから買取した本の中に、「Death 死とは何か」の完全翻訳版がありまして、「途中まで読んだけど挫折したので、売るから代わりに読んで内容を教えて」というお題を頂きました。

というわけで、読んでみました完全版。元が学生向けの講義とのことですが、新入生向けなのか敷居は低く読み易いです。本文700頁を越すのですが、読むだけなら割とスラスラ読了できました。

Death_thickness
700頁、4cm越え。まさに”死の厚み”って感じです

さて、読んだはいいが、700頁を簡単にまとめるのは難しい。著者のシェリー・ケーガン氏の死に対する主張は比較的明確で、冒頭に記載されているくらい。これが本著の言いたいことと言えなくはないですが、それだけなら700頁はいらないわけで、分厚い本にして説明しているのは、哲学的に「死」とは何か、を考えるにあたり、どうアプローチするかの具体的な練習について。この辺をうまいこと伝えたい。

もっと平時なら次回お会いした時にゆっくり茶飲み話に具体例交え説明するところですが、今はそういうわけにもいかないし。

などなど考えた末、本文中で死について考えていく際に立てられる「問い」をリストアップしてレポート形式にまとめるのを思いつきました。

Death & Report
書影は無断使用です。販売用でないのでご容赦ください・・・久々にパワポ使用。

で、先日丁度お会いする機会があり、お渡ししたところ大変喜んでいただけました。「この前の課題やってきましたよ!」と言ったら、「レポートでも書いてきたの?」とズバリ当てられてしまったのはご愛敬。読まれてたか・・・

というわけで、晴れて今日から店頭に並びますが、折角なんでレポートもお付けします。表紙込みでA5 4枚のささやかな代物ですが、併せて読むと理解が深まるはず?