直訳すると、「そのほかの異端審問」でしょうか。

本書あとがきにもありますが、原題に即したタイトルは「続審問集」のほうが正確だそうで、実際現在は「続・審問」のタイトルに変更されて岩波文庫になっています。

では続じゃない方の「審問集」は?というと、ボルヘスの初期エッセイ集?だそうです。ですが、本人が出版直後に回収してしまって今は入手できない1冊なんだとか。

架空の中国の百科事典におけるトンデモ分類 a)皇帝に帰属するもの、b)芳香を発するもの、c)調教されたもの、d)幼豚・・・の出てくる「ジョン・ウィルキンズの分析言語」は本書に収められてます。

ところで、ボルヘス読んでると、自分まで賢くなったような錯覚しません?

「異端審問」ホルヘ・ルイス・ボルヘス/中村健二訳