人間に捕らえられた青いオオカミと、アフリカから数奇な運命で異国にたどり着いた少年が動物園で出会い、次第にお互いを深く知っていきます。

子どもでも読めるよう平易な文で綴られた物語ですが、いろいろな読み方ができる奥深い一冊です。

ダニエル・ペナックはフランスの作家で、本書のような児童文学だけでなく、ユーモア・ミステリ「人喰い鬼のお愉しみ」(白水Uブックス)などの作品を書いています。

「片目のオオカミ」ダニエル・ペナック/末松氷海子