シュルレアリズム文学の傑作、アンドレ・ブルトンの「ナジャ(Nadja)」の原著が発表されたのは1928年。その後1963年に、著者本人による全面改訂を受け、1976年に現代思潮社から改訳・出版された1冊です。

日記とも詩ともつかない文章で、ナジャへのブルトンへの思いが綴られた、不思議な小説となっています。

50年前の本なので、さすがにかなり頁はヤケていますが、シミ・ヨレは少なく、イイ感じの色味に。新訳改訂版の綺麗な本もいいですが、茶色い頁で古典を読むのも、紙の本ならではの愉しみの一つだと思います。

イラスト・写真も豊富で、洒落た構成ですよ。