大酒飲みの詩人と言えば、日本人には古くは中国の李白・杜甫・白楽天、最近だと吉田類さんあたりがおなじみでしょうか。アブー・ヌワースは8世紀ごろのイスラム帝国で活躍した、アラブ世界で広く親しまれた”酒の詩人”です。イスラムの戒律は現在のほうが厳しいようで、もう一人のアラブ世界の有名な詩人オマル・ハイヤームも、お酒に関する詩を残しています。

にしてもこの本、最初の数頁読むだけでお酒を飲みたくなります。缶ビールではなく、この時期ならぬる燗など片手にのんびり頁をめくりたい一冊です。