先日知人と初読と思って読み進めたら既に読んだ本だったり、読んだつもりだった本がまったく未読だったり、という話題で盛り上がったのですが、「クリスマス・キャロル」は後者でした。けちのスクルージおじさんが3人の精霊の訪問を受けて改心する、でまあ間違ってないのですが、改めて読むと、寓話としていろいろな解釈ができる興味深いお話でした。

特に、クリスマスの祝い方の描写が生き生きしているのが印象に残ります。解説には当時既に廃れつつあった祝祭への郷愁があるとのこと、なおさら筆に力が入ったのでしょうか。