自分の姿は、他人からどう見えているのかはつい気になってしまうもの。本書は1993年に行われた「西洋人の描いた日本地図」展の図録です。マルコポーロの描いたZipangri(ジパング)から、西洋人が貿易や布教の過程で徐々に日本の正確な地理をとらえていく様を、中世の古地図を順に追いつつたどっています。

ポルトガル人オルテリウスの手による1570年頃のアジア地図。東南アジアは比較的正確ですが、フィリピンから上がだんだん精度が落ちているようです。

日本の形は日本通の外人にうろ覚えで描かせたような形ですね。

店主は古地図収集の趣味はないですが、こうした中世の世界地図を眺めていると、今とは少し違う世界が広がっている様にちょっとワクワクします。