去年秋から少し落ち着いたとほっとしていたら、年始からまた感染者が増えてきて、なんだか窮屈な生活が続きます。

表題はシェイクスピア「リチャード三世」の冒頭の一節。この後「輝かしい夏がきた」と続くのですが、 我々の不満の冬は何時去ってくれることやら。

そんな冒頭をタイトルに配したスタインベックの長編がこちら。人の成功と誠実さについて問うた一冊は、「怒りの葡萄」と並びスタインベックのノーベル賞受賞の要因ともなりました。

「われらが不満の冬」ジョン・スタインベック/野崎孝訳