古書店をはじめるにあたって、やりたいと思いながらまだ実現できていない事のひとつが店内イベントです。小さな店なので5~6人も入れば一杯ですが、読書会や製本教室のようなちょっとした催しができるといいなと思い、中央の島の棚はすべてキャスターを付けて動かせるようにしています。

特に読書会はぜひやりたいのですが、コロナのせいもありなかなか踏み切れずにいます。始めてすぐに中断だと主宰側の気持ちも続かないし、いきなりリモート開催も心理的ハードルが高く感じます。

などとうじうじ悩んでいるのを見透かされたように、昨年末この本が出版されました。著者は「街灯りとしての本屋」の竹田信弥・田中佳祐 のお二人。

とくに赤坂の書店「双子のライオン堂」の店主である竹田さんには、開店前に受講した本屋講座でお世話になりました。ユニークな読書会を多数開催していて、本が出なくても一度直接相談に行こうかと思っていたくらい。

本書は副題にある通り、主に読書会を開催する人に向けた一冊となっています。私が気にしていたポイントがコンパクトにまとまっていて、後ろに実際の読書会での会話を書き起こした「紙上読書会」もついているなど、とても参考になりました。これから参加してみようかな、という人も、なんとなく雰囲気を感じとれるんじゃないかと思います。

とはいえ主宰側のかじ取りが重要といわれると、また少しハードルが・・・この辺はやりながら慣れるしかないのでしょうね。

暖かくなったらまずは一度開催したいなと考えているので、興味のある方はぜひご参加ください!